サークルクラッシャー #5

編集の軌跡

http://d.hatena.ne.jp/putchee-oya/20050422

「DQN」と「サークルクラッシャー」。それはいずれも、オタクのオタクによるオタクのための、オタクという立場・視点に立脚した言葉であり、ネーミングであり、敵なのだ。

議論

id:natsu-k:20050426
「サークルをクラッシュさせる」ことは非難に値するという前提条件
id:natsu-k:20050429
提案された新しい定義

 男性の割合の多い文化系サークルにおいて、少数の女性を独占しようと競ったり牽制しあったりした挙げ句に、結果的にサークルを崩壊させた男性たちが、その原因を女性の存在に責任転嫁するときに、女性個人に対して使う呼称、およびそれにまつわる現象のこと。

id:natsu-k:20050502
コメント欄

(略)
# jouno 『女性のほうを名づけている、つまり女性のほうに特殊性というか原因を見ている、という点が核心的なことで、実際、まさしくそのためにこの件に関する議論はすべてといっていいほど、単に女性の側が命名されたという文法的事実によって、女性の側に原因と特殊性を想定するバイアスを蒙ってしまっている。(論じられるべき問題点がそこにあるという無意識の原・設定)で、その点で、otuneさんのように、これを自虐だと意識しているなら、まさしくそのことこそが鈍感さを示しているという気がします。なぜなら、自分たちではなく相手の方を名づけてしまうという点で、すでに自虐として機能しなくなっている、つまり、当の女性へのバイアスをつくりだす機能が構造的に組み込まれてしまうからです。
で、蟻地獄サークルとか、めんどくさいサークルとか、恋愛下手集団とか、要はクロースドな恋愛コミュニケーションなのが原因なんで、バイト先の女の子にあこがれたりしていれば、何も狭い世界で一点集中しないわけで、実は、恋愛リテラシーの有無とかではなく、世界がなぜそんなに狭いのかという話ではと思います。リテラシーというか恋愛慣れしていようと、世界が狭ければ、手近でくっつくし、手近で男女比が格差があれば揉めるのは必然で、その点は普遍的で、じゃあ、なぜそういう状況が一般的でなくサークル・クラッシュはふせがれるのかといえば、恋愛のコミュニケーションがふつうにくらしていればサークル内で閉じないからだろうと。』
(中略)
# jouno 『少なくとも僕はそんな話はしてません。ぼくが批判しているのはサークルクラッシャーという言葉がマイナスの効果を持って使用されること、です。キーワードに適切かどうか、という話はしてません。また、日記のほうでキーワードの解説文のことを書いているのは、理解していただけなかったようですが、そういう規範(どういうものがキーワードにふさわしいか)という話では全くありません。キーワードの解説文が、誰でもかける、作者を持たない、書き換えられることを本質とするという性質からネタや芸として、その解説文を機能させることができない、それを保証できないという事実問題を書いているんです。レギュレーションの話ではありません。システムの動作の問題です。つまり、サークルクラッシャーという言葉が、女性に責任を帰す言葉として流通することを批判する上で、解説文でちゃんと書いてあるから大丈夫というのは、事実上有効に歯止めとして機能していない、と書いているだけです。もっとも、レギュレーションの問題としてではなく、向き不向きの問題として、キーワードには向かない、なぜならキーワードでネタを書いてもネタとして流通することは保障されないから、ということは言っていますが、これはシステム上の性質の話なので、コンセンサスの有無は無関係です。』

# nanasi 『キーワード編集者の意図を全て読み取ったかどうかはわからないけど、ボクはあの説明にはスゴク笑わせてもらいましたよ。
確かに元ネタとなる箇所が分からなかったすると意味不明なこともあるでしょう。でも、サークルクラッシャーなるものを体験したり目撃したことがあるならば、あの説明でも普通に意味が通ると思います。
そして、女のせいにしているのが気に入らない(あの文章は、女とそれを取り巻く男の双方を取り上げてるよ)とか、ネタの披露の仕方(一部ネタが分からないものがあるのは確かだけど)が気に入らないと文句をつけているのを見るとなんだかなぁと思います。言葉を否定しても、サークルクラッシャーで取り上げてるようなことは無くならないですしね。なら、むしろ統一した呼び方があっても言いと思います。使う人が居なければ廃れるだけだし。』

# otsune 『>キーワードでネタを書いてもネタとして流通することは保障されないから
これははてなキーワード利用者の大半にコンセンサスが取れている現実ですか? 少なくとも私にはそうは思えませんでした。(キーワード中二病の盛り上がり方参照)』

# otsune 『「昔からサークルなどの団体において男女の恋愛問題が起こることはよくある。しかしサークルの活動自体が崩壊してしまうほど大問題になってしまうことがある。そういうカタストロフィが起こりやすい恋愛に不慣れなメンバーが多い傾向のサークルとその状況を引き起こす性質をもった男女関係をキッパリと断れない女性」
というのは、はてなダイアリーに限っても結構な人数の人が「あーこういうのあるある」と同意していたと思います。まさかこれを「いや、そんなものは無い」とjounoさんは否定しませんよね?
そういうのは存在するけど、なんだか分からない「不文律」でキーワードでは書くなということなのでしょうか? たとえ巧妙に自虐男子ネタ化してオブラートに包んだとしても。』

# jouno 『そんなコンセンサスはありません。そして僕はコンセンサスを根拠としてキーワードにするなという話もしてません。そもそもキーワードにするなという話自体していません。ぼくは、あくまでも、この言葉の着眼点、その背景にある発想と、その使用の効果、分析の道具としての有効性を批判しているだけです。』

# otsune 『また「サークルクラッシャーという言葉がマイナスの効果を持って使用されること」は「味噌煮込み」という言葉を知らないところで勝手に過剰にマイナスの用法で使っているような違和感を感じます。
http://web.archive.org/web/20030624153635/http://www.yorozu.indosite.org/keijiban/main/349.html 参照』

# otsune 『>この言葉の着眼点、その背景にある発想と、その使用の効果、分析の道具としての有効性を批判しているだけです。

あ、すいません誤解していました。
そうであれば単純に「この現象にこういうキーワードでアプローチをするのは上手ではない」というダメだし話だと思うので、「どうも実力不足でした。ごめんなさい」ということでOkです。』

# 『んー、途中からは明らかに「あの説明文では一向にあなたが意図した用途に受け止められてませんよ」って話しかしてない気がしたんですが。とゆうか、僕もそう書けばよかったのか。ごめんなさい。』